2012年 11月号 全てに感謝

 先日、白鳥哲さん監督の『祈り』というドキュメンタリー映画を観ました。

「世界は祈りでひとつになる」というコンセプトを、数人の科学者の研究成果を通じて表現した素晴らしい作品です。最先端の科学は、「祈り」を科学的に検証し、「祈り」には現実的な力があるということを4万件以上の実験データで証明しはじめているのです。

例えばハーバード大学のハーバード・ベンソン教授は、祈る行為が、呼吸数・心拍数・二酸化炭素の排出量・酸素の消費量を抑制し、多くの病気に良い効果をもたらすことを確認されています。また、笑顔セラピーでも取り上げたランドルフ・バード氏のサンフランシスコ総合病院での祈りの実験のほか、‘末期のエイズ患者に祈りを送ってもらったところ、6ヶ月後の生存率は祈られなかった患者グループが60%だったのに対し、祈られたグループの生存率は100%だった’ ‘祈った植物と祈らなかった植物の成長率は何度実験しても明らかに違った’など、多数紹介されています。

 

以下、天下伺朗さんのメルマガの中の素晴らしい記事をご紹介します。

 3月11日の震災以来、アメリカではインディアンの多くの長老が日本の為に祈ってくださったそうです。日本で講演をされたウィリアム・コマンダという長老も、体調が悪いなか熱心に祈ってくださったのです。彼は若いころ癌になり「癌になったのは白人に対する憎しみが原因だ」と当時の長老に諭されたのです。「白人といえど、母なる大地が生み出した我々の大切な兄弟ではないか。私達は昔から母なる大地が生み出してくれた全ての動物、全ての植物、鉱物に祈りをささげる。どうして白人だけ除外できようか。多くの悲劇(白人によるインディアンへの迫害)があったけれど、何百年かたてばきっとその意味がわかってくる。どんな出来事もどんな存在も全て創造主の贈り物だし、何があっても何をされても、ひたすら感謝するのがわしらの伝統だ。お前も赦すという事の崇高さを学ぶべき歳になった。感謝する事がどんな武器よりも強力な事を学ぶべき時がきたのだよ」という長老の言葉に、ウィリアム氏は非常に感動し、それからひたすら彼らの伝統的な感謝の祈りをささげ続けたところ、いつの間にか癌は消滅していたという事です。

 

一般的に感謝をするのは、良いこと良いものに対してであり、自分を迫害する相手に対する感謝は入っていない。しかし、真の感謝とは、私たちの命が大いなる一大循環の大自然の営みの中で生かされていることに感謝することであり、自分の都合の良し悪しを基準とした感謝とは次元が違うのです。インディアンやエスキモー、アポリジニそして古き良き時代の日本人など原住民は皆、偉大なる存在つまり神への感謝に生きる事を主軸とし、祈りを中心に暮らしていたのです。

 

今、人類は多くの困難に直面しています。一刻も早く、みんなで偉大なる感謝の祈りをささげ、世界を一つにする必要があると強く感じます。祈りとは、偉大なる感謝の行為であり、人間としてできる一番崇高なる行為なのです。

「ありがとうございます」はまさに全てに感謝する祈りです。ご一緒に祈りの生活をはじめませんか。まず祈ったあなたが、平和で幸せになるのです。ありがとうございます。

             のさかれいこ