2012年 8月号 大変な時は大きく変わるチャンス

成長

 世界規模の経済の低迷と混乱、そして世界各地で次々とおこる天変地異など、大変な時代を迎えているのは、誰の目にもあきらかです。大変とは「大きく変わる」と書きます。そう大変な時こそ、大きく変わるためのチャンスなのです。
 今我々が大きく変わることができれば、これからの地球文明は、平和と調和と豊かさの満ち溢れた弥勒(みろく)の世になると船井幸雄先生他、未来予知の専門家は口をそろえて予言しています。
 しかし、ただ手をこまねいて待っていても、自分自身にとっての弥勒の世は決して訪れません。一人一人が責任を持って、今、大きく変わる必要があるのです。

 宇宙はワンネス、つまり全ての人も動植物も最終的に一つのエネルギー、宇宙意識を分け合っている存在で、それは愛と調和のエネルギーであり、神と呼んでも差し支えない存在のようです。私達人間も神のエネルギーを本質として、その上に意識(=心)と肉体という洋服を着ている構造です。だから私達が神そのものなのです。

 ところが、近年人類は激しい競争社会をつくりあげました。競争すると、宇宙意識と完全に分離することになり、孤独になり不安と恐れをもって戦う人生になります。
 大元の宇宙意識である神とのつながりを持っていないと、私達は本物の幸福感や安心感を感じられないのです。根底にあるべき本物の幸福感、安心感を無くした我々は、幸せや安心感を得るためにお金や地位を得ようとしてさらなる競争をし、分離し、さらに不安と葛藤を増やして苦しむ結果になりました。

  宇宙エネルギーとつながり、ワンネスに戻った状態の事を「悟り」といいます。つまり悟りに至るというのは、宗教者だけの目標ではなく、壊れることのない最高の幸福感の中に入ることで、人間全ての目的です。だから「悟り」とは、非常に身近な事であり、必要不可欠なことなのです。
 来るべき弥勒の世は、悟った人々が、深いところでのつながりを実感しながら、愛し合い、与え合いながら、豊かで素晴らしい文明を作り上げてゆくのです。 
 弥勒の世を生きるためには、競争社会の中で育ててしまった分離感とテイクの生き方を変える必要がありますが、生れてから今までずっと頑張ってきた競争社会の価値観や分離感を捨て去るのは容易なことではありません。
 しかし「ありがとうございます」という真理そのものの言霊は、過去にしみついた感覚や経験、価値観を全部洗い流してワンネスのエネルギーを心に満たしてくれる、今この時代に人類に与えられた不思議で強力な呪文なのです。

さあ、皆で「ありがとうございます」をたくさん唱えて、調和と平和と愛のあふれた地球をつくりましょう。ありがとうございます。

 

のさかれいこ