2020年12月号 平和な生き方

平和な生き方

主婦で子供2人のお母さんであるベティウィリアムさんは、北アイルランド戦争で傷ついた子供達を救うためたった2日間で6000もの署名を集めました。

そして平和運動家としてノーベル平和賞を受賞されました。

 

問題は常に自分の中にあるのです

私自身、批判をしない生き方を目標にしながらも、うっかり怒りの感情に流されたり非難してしまった時、ベティウィリアムさんの言葉を、心で繰り返して平和な心を呼び戻します。

「子供達が傷つけられるのを見ると、とても荒々しい気持ちになります。その時一瞬一瞬自分と格闘するのです。怒りや反発からは何も生まれない。格闘してポジティブな感情に転換することで、怒りを有益な事柄の為に用いるのです。仕事の中に問題があると鏡を見ます。問題は常に自分の中にあるのです。平和は自分の心から始まります。戦いから平和は生まれないのです」

 

2006年11月、広島に、ダライ・ラマ14世法王、デズモンド・ツツ大主教、ベティ・ウィリアムズ女史の3人のノーベル平和賞受賞者を迎え、「人の未来を考える」をテーマに、市民と語り合うオープンサミット、広島国際平和会議2006が開催されました。

そこで次のような内容の話が語られました。

(その講演が再構成され「絶望から立ち直る方法をおしえてください」という本になっています)

 

自分を癒す方法、それは他者に癒しを与えることです。
そして同時に、自分が癒されていなければ、他者を癒すこともできません。
というのも、癒しというのは自分と他者、いつも同時に起きるものだからです。
誰かに何かを教えるとき、自分自身がいちばん教えられているでしょう。
誰かを心からゆるすとき、ゆるせなかった自分をいちばんゆるせているでしょう。
誰かに助けを差し伸べるとき、自分自身がその行為によって助けられているでしょう。
誰かを魂の底から愛する時、そこまで人を愛することのできる自分自身をいちばん愛することができるでしょう。
どうぞ自分のなかのいちばん小さな世界からはじめてください。
自分の心の中からいつも平和の種は生まれます。その芽を大事に大事に育てていけますように。
満開に咲いた花はきっと、たくさんの人の笑顔の花を咲かせるでしょう。
(2010年1月18日)

 

 

平和な心の作り方・・・「今、あなたの心は平和ですか?」

皆、平和な社会、平和な家庭や職場、平和な心で暮らしたいと望んでいますね。

しかし、現実には、色々な戦いが多くの職場や家庭、そして自身の心の中で起きてしまいます。

すっかり忘れてしまった出来事や古い縁に対するものなら、もう今は、心は波立っていないかもしれません。

怒りや辛い感情は収まっていても、じっくり思い出してみると、また怒りの感情が再燃するかもしれません。

今も相手の幸せを祈る気持ちにはならないとしたら 怒りや否定の思いは、けして消えたわけではなく、潜在意識の中に沈んで存在していて、次の出番を待っているのです。そして、次の葛藤や怒りとなって現れます。

ほっておいて時間と共に、根っこから自然に消えることは無いのです。

残念ですが、これは絶対法則なのです。

 

では、どうすれば、平和な家庭、平和な職場、平和な世界、そして平和な心をつくれるのでしょうか?

それは、大きな無限の愛の心を生み出して、たゆまず育てればよいのです。

それが「祈り」の意味なのです