2019年12月号 今、変わる時

今、変わる時

太古の昔から、どの国にも宗教的行事があります。日本も今年、皇位継承に伴い大嘗祭など、神道によるいくかの宮中祭祀が執り行われました。
米国や中東の国々のように、日本国民全体では、特定の宗教を持つ国ではないのですが、やはり国家を上げてのこういう神事があるということは、大昔から日本人も神の存在を直感し、信仰していたという事がわかります。

 

神道は他の宗教と全く違う

それに、日本の神道は、他の宗教と一線を画しているのです。よく見ると、他の宗教は「教」がついている、キリスト教、仏教、イスラム教、ヒンズー教等。ところが神道は「教」ではなく「道」なのです。

人間が神なる存在を直観し、そこから導き出した教え「経典」がそれぞれの宗教に存在して、そこから各種の儀式が、存在しているようです。

しかし神道は、教えも経典も開祖もありません。無為自然の中に存在する真理、宇宙に貫徹している原理原則、その真理にそって生かされる、それが道(タオ)です。

人間の作った教えや有り方は一切なく、祭祀は真理と人間を結ぶためのものです。

 

生まれてきた意味

そして、天皇陛下は「祈り」により、国民を真理である神と繋ぎ、神の光、愛のパワーを国民にふりそそぐ、大きなお役目をひき受けてくださった偉大なる霊的存在なのです。

その為に、執り行われるのが、宮中祭祀です。

私は、一周一派としての宗教儀式を離れた大きな祈りを、日々の中で実践することこそ、生まれてきた喜びであり意味なんだと思い、実行しています。

 

本当の祈り

日々の活動、生活の為の所作のすべて、心の働きの全てが、祈りそのものとなることが、祈りの本当の姿です。

手足を動かし、働くとその手足、体から神なる愛の光が周りを照らし、その心、つまり意識波動は愛そのもので、世界中に愛を光をもたらす、それが、本当の祈りの力であるのですね。

そのためには、まずしっかりと、瞑目して座り祈るからはじめることが大切です。祈りを実行しわすれると、我欲をもとに活動し、意識波動が低落し、自らの運命を落とし、周りにも大きなマイナスをまき散らすことになってしまうからです。

どんな我欲も「ありがとうございます」の祈りの力は、一瞬で我欲を超えて、自らと全てを生かす愛のパワーに変わります。

 

日本に生まれた意味

「あゝ、日本に生まれて本当にありがたい」日本に生まれたからには、世界を照らす宇宙語「ありがとうございます」を一回でも多く唱えましょう。

私達は世界中の命を愛する為に生まれてきた、祈る為に生まれてきたのです。