2019年10月号 本当の自立とは

本当の自立とは

「自立」を辞書で調べると「他の従属から離れて独り立ちする事」とあります。つまり経済、生活、精神の自立が必要で、経済的に親などに頼らず生きるための衣食住を自分で賄える、そして生活に必要な洗濯、掃除、炊事など生活の面倒は自分で出来る、または夫や妻など誰かと役割を分担して経済や生活が成り立っている状態、そして精神的にも他者に頼らず、自分で考え決めて暮らしていける、ということでしょう。

たしかに、小さな意味では以上の要素が整っていれば自立していると言えます。

 

社会システムへの従属

しかし、「他への従属」を大きくとらえると、社会で生きていく時、社会のシステムに完全に従属してしまい、ただお金の為、そしてプライドとして「人からどう見られ、社会システムの中で少しでも優位な立場で暮らしたい」との、本能的欲望にまみれて生きている人々は、本当に自立した人間だと言えるのでしょうか?

そういう生き方に溺れ、忙しく競争社会で勝ち組をめざしている人々は、死ぬ一日前に「あゝ、自分はいい人生を生きてきた」と満足して、あの世へと旅立てるのでしょうか?

 

本当の自立への道

本当の自立とは「自分は何をやりたいのか?」「生きがいとは何か?」「何のために生まれてきたのか」「生きるとは?」これらの問いへの答を求めるため働き、学び、考え抜くこと、そのプロセスこそが、自立への道かもしれないと思うのです。

経済、生活、精神の自立は、本当の自立のために、まず必要な準備段階だと思います。

その答えを求めることなく、考えることもなく、ただ本能的欲求にひきづられ、社会という海におぼれて生きている間は、人生の放浪者になり、あてどなく歩き、求め、挫折を繰り返すだけで、心からの生きがいや満足、色あせることの無い本当の幸せ感を得られることなく、とうとうあの世に旅立つ日がやってくるのではないでしょうか?

それでは、あまりにもむなしい人生ではないでしょうか。

 

人生とは、本当の自分に気づき、本当の自分に戻る為の道程

私は師匠に、人生は「本当の自分に気づき戻る為の学びの為にある」と教えていただきました。

それが真実であるかどうかを知るのが、私の生きる目的でした。

そのために、師の示した道をひたすら歩んできました。

その結果、それは大正解であるとわかりました。

 

本当の自分に戻る為の方法

本当の自分を知り、本当の自分に戻る為にあるのが、ヨガであったり瞑想や座禅です。

しかし、これらの方法で、本当の自分に気づくことは、限りなく難しいようです。

しかし、今、地球人類は、本当の自分を見失い、完全に社会の奴隷、本能的欲求の奴隷となり下がっている人々によって、お金社会、競争社会が構築され、誰もかれもが社会構造にまきこまれて、これでもかとばかり欲求を満たそうと、走り続けるため、とても危機的な状況に陥っています。

ついに、一大奇跡がおき、確実にそしてスピーディーに、本当の自分に気づき、本当の自分に戻る為に「ありがとうございます」という言霊が降りてきました。
 

「あなたは、本当の自立、できていますか??」