2018年7月号 素直な心になる
素直な心になる
「自分に都合のいいように見んと、自分に都合がようても悪うても、実相をつかまないといかんわけやな。そういうことを心掛けていったら、いつとはなしに素直な心で判断ができるようになる。」
「自分の主観だけで見る場合は往々にしてまちがうな。素直な心で見るというようにならないといかん。」
そう語っていたのは、松下電器、現パナソニックを創業され、経営の神様といわれた松下幸之助氏です。
素直な心で生きると、正しく見え、正しい判断ができる
自分の利害損失に捕らわれず、主義主張にとらわれず、学問や知識や権力や地位にもとらわれない、曇りのない心が素直な心です。素直な心で生きるとは、例えると、人間誰しも無意識にかけている心の色眼鏡をはずして物事を見、判断し、考え、行動するということです。すると白いものは白く見え、黄色は黄色に、青は青と ありのままが見えます。お互いがそのような素直な心になれば、物事の実相を観て、正しいかどうか、適切かどうかの判断が正確にでき、「なすべきことをなす」という勇気も湧いてくるはずです。
私心の無い心は神の心
さらに、究極の素直な心とは、私心の無い心、つまり「我」を出さないで生きるということです。
「我」がないとは本来の自分、神なる自分として生きることです。それは悟りの心境にあり、物事の実相を見極めて、今ここで必要な物、情報、能力、協力者、直観力、お金その他全てを瞬時に用意する事ができるのです。笑顔セラピーの多くの皆様の経験では、瞬時というより必要になる直前に必要な事、物、出来事が与えられるようです。
素直になると無限力が宿る
素直になればなるほど、神としての無限力を使うことができるのです。松下幸之助氏も、無限力に限りなく近い大きな力を活用して、松下電器を巨大な会社へと育て上げられたのでしょう。
幸之助氏は、素直な心になるのは大変難しいので、毎朝起きたら「今日一日素直な心で、無事いかして下さい」と心に念じることを30年間続けていたそうです。経営の神様と世の人々に尊敬され、日々、経営に携わって多忙で多くの判断力を求められた幸之助氏は、業務を正しく運営する為に、何より大切なことは素直な心になることであり、その為には、毎朝、素直な心で生かされるようにと念じることを欠かさなかったのです。
「ありがとうございます」を唱えていると自然に素直な心になれる
しかし、我々日本人は、究極で最高最大の素直な心を現す言霊を、唱えることが出来ます。それは「ありがとうございます」です。この一言の中には、「無限の無限の素直な心が無限に無限に一杯」有って、さらに無限の無限の喜び、無限の感謝、無限の尊厳、無限の感動、無限の幸せ、無限がの喜び、無限の安らぎなど、全てが無限に無限に一杯存在しているのです。
だから「ありがとうございます」を真剣に唱えていると、自然に素直な心になるのです。