2018年6月号 「信じる」ということ
「信じる」ということ
人間関係で「あなたを信じてるから」などと簡単にい言いますが、信じるということは、どういうことでしょうか?
「信じる」とは、相手が自分の期待通りの行動をしてくれるとか、自分の思った通りのあなたであるはず、とかということとは違うのです。
「助けてくれるはずなのに」とか「私を大切にしてくれるはずなのに」という思いを相手に被せて「信じている」と言うならば、相手を縛ることになります。 恋人同士や親子や夫婦は、この縛り合いを愛だと錯覚して暮らしていると、思い違いや裏切られたと思うことが、多発するのではないでしょうか?
親子や夫婦は心から愛しているはずなのですが、それでも「親孝行して欲しい」、「理想の親であるはず」、「感謝して」、「尊重してほしい」、「許してくれるはず」等という、自分の期待する思いが出てきますね。
「信じる」とは、相手の自由を絶対尊重し、相手の中のプラスだけを見ること
信じ愛するということは、相手をしばらないで、相手の自由を絶対尊重することから始まるのです。
本当の信頼とは、相手が自分にとってどんな不都合な事をしようと、裏切ろうと、そんなことには一切無関係に、相手は完全なる善であり、聖なる存在で、愛の人であることを確信しつづける、つまりその人の中の絶対プラスだけに向きあうことです。
信じきれた時、この上ない安らぎと喜びに満たされ、無条件に幸せになり、大きな愛と信頼が返ってくるのです。
しかし、これは悟りの境地で、大きな心が必要です。競争社会を生きる私達にとってはとても難しいことですが、かといって、不信感をもって生きると、幸せな人生は程遠くなり、人間関係のストレスに悩まされます。
信じる為の魔法の言葉
でも、大丈夫、信じきる為の魔法の言葉があるのです。
誰かへの怒りや不安で一杯の時、「ありがとうございます」をたくさん唱えてみてください。自分の都合による思いを相手にぶつける前に、「ありがとうございます」を一心に唱えてみてください。さっと消えてしまいますよ。
急速に怒りが消えて、自分の中に眠っていた愛がむくむくと起き上がってくることを、感じられると思います。
もし、怒りが収まらないとしたら、それは自分の意識が「ありがとうございます」の言葉に向かず、心の中の怒りに向き、怒りを掴んでいるからです。ちょっと一呼吸して、言葉に意識を集中させて唱えてみてください。必ず、マイナスは消えて、大きなプラスの心、つまり信頼感が生まれてきます。これは絶対法則なので例外はありません。
「ありがとうございます」は、絶対信頼の言葉
絶対とは、対立を絶しているということです。この世は、プラスに対してマイナスがあり、闇に対して光、病気と健康、幸せと不幸と言う風に、必ず対立するエネルギーが存在します。
しかし、『ありがとうの世界には、対立がないので、絶対プラスなのです。つまり信頼に対して裏切りとか怒りはありません。だから心の中の怒りやつらさを掴まず、感情に負けずに一心に「ありがとうございます」を、唱えると、必ず自分の内なる本来の姿、愛が生まれ出ずるのです。
人間関係に悩んだときは、心の中のマイナスを消し、本来の自分である愛の自分に戻るチャンスなのです。