2017年11月号 怒りから良いものは生まれない、愛から生まれる平和
怒りから良いものは生まれない、愛から生まれる平和
10月28日の米大リーグのワールドシリーズ第3戦で、グリエル選手がアジア人を指す蔑称を口にしたことに対し、人種差別発言として、大きな批判をあびている、その出来事に対してのダルビッシュ選手の神対応が話題になっています。
ダルビッシュはツイッターで、次のように書き込みをしました。
「完璧な人間なんていません。彼もそうだし、僕だってそうです。彼が今日したことは、正しい行為ではなかった。それでも僕たちは、彼を責めるよりも、学ぶ努力をするべきなんです。
この経験から学べるならば、人類にとって大きな一歩になるはずです。僕たちはこんなにも素晴らしい世界に生きているのですから、怒りにフォーカスするのではなく、ポジティブに、前に進んで行きましょう。皆さんの大きな愛情が、僕の支えになっています。」
ベティーウィルアムの意識の転換は、大きな勇気から
北アイルランド独立戦争で犠牲になった子供達の為にたった1日で6000名の署名を集めたベティーウィルアムの以下のコメントに、心を打たれます。
「子供達が傷つけられるのを見ると、とても荒々しい気持ちになる。その時、一瞬一瞬自分と格闘する。怒りや反発からは何も生まれないから。自分の気持ちと格闘してポジティブな感情に転換することで、怒りを有益な事の為に用いるのです。
仕事の中に問題があると鏡を見る。問題は常に自分の中にある。平和は自分から始まる。戦いから平和は生まれない」
インドをイギリスから独立させたガンジーの非暴力主義
ガンジーは、打たれても決して打ち返さない非暴力によって、インドを独立させたのです。
ダルビッシュのコメントは、非暴力で、インドをイギリスの植民地から独立を成し遂げたガンジーや、ガンジーの思想から影響を受けたキング牧師の思想に通じます。
ガンジーの名言
武器は、人間の強さではなく、弱さのしるしなのです。
非暴力ははるかに暴力にまさる、敵を赦すことは敵を罰するより雄々しい。
怒りには愛をもって応え、暴力には非暴力をもって応えるという、永遠の法をよみがえらせることが肝要なのです。
今、世界が、そしてあなたが、行動する時
北朝鮮やアメリカ、そしてアメリカの核の傘に守られようとして、核兵器禁止条約に証明を拒否している日本の政治家は、ダルビッシュの愛やベティーウィルアム、ガンジーの勇気ある行動から学び、愛を実践してほしいと心から願います。
そして今、このペンで政治家たちを批判している、私こそが愛を学び、実践し、ポジティブに前へ進む勇気が、今ここで必要です。
勇気と愛の行動は、とても難しい事だけれど、「笑顔」と「ありがとうございます」のパワーは、怒りや批判、復讐心を、溶かし、瞬時に愛と勇気を生み出す魔法の力なのです。
笑顔あふれるあなた、「ありがとうございます」いっぱいの日本を誕生させましょう。