2017年5月号 心は自由に選べる

心は自由に選べる

 「悩む」とは、マイナス感情と葛藤することです。つまり起きたこと自体を苦しんでいるのではなく、その出来事をどうとらえるかで、その後の感情は変わります。

 「馬鹿にされた」と捉えて傷つく、収入が足りないと「食べていけなくなったらどうしよう」と不安になる、うまくいっている人を見て嫉妬する、そんな感情を処理しきれないところから、悩みが発生します。

 

「痛みは避けられないけれど、悩むか苦しむかは、選ぶことが出来る」と言う教えがある

生きている限り、心にも体にも痛い出来事は起きますが、それを悩みにし苦しむのか、それとも痛いという感情反応を乗り越えて、不動心を打ち立てる、また人の悲しみを解る愛に育てる、また感謝の心を育てる等、プラスに変えることもできます。痛みを通してどう生きるかは自由に選べるのです。

 

不安とは、前に進むための動機でありパワーになる

 特に近年、大きな不安を持つ人が増え、うつ病や引きこもりになる人が多いようです。

不安というのは、自分の前に立ちはだかる問題によって引き起こされるであろうと想像する事態から、逃げようとするときに起きる感情です。例えば,仕事に失敗して叱られるかも、試験に落ちてみじめになるかも、皆にバカにされ孤立するかも、等々。

逃げずに向き合うことで、能力が開花したり、コツが解ったり、プラスに転じることがあります。避けられない事態なら、向き合うことで、自身にとっての人生のテーマが生じるだけのこと、テーマは成長の為にあります。

しかし、現実は、想起するマイナス感情に取り込まれてしまうことが多いですね。

 重篤な病気になって心身共に痛みを生じても、そこから「病気になっても輝いて生きることが出来る」と気付いて、病気になる前より、強く愛深い人生を送り始めた笑顔セラピーの仲間がいます。その結果病気は奇跡的に全快しました。

 私自身も、ひどいマイナス思考と不安神経症と心臓病でしたが、夫の浮気、暴力のお蔭で36歳で離婚し、その経験をプラスに変えて、プラス思考になり、天職に出会い潜在能力を開くことが出来て、感謝行を創案でき、師匠に出会え、そのお蔭で、本当に今幸せで、素敵な仲間に支えられ、健康です。今あるのは、不安のお蔭です。

 

感情反応はただの現象であって、本来の自分とは無関係

なのに感情に取り込まれて、苦しむのは愚の骨頂です。

とはいえ、感情はとても強くて負けてしまいそうになりますね。

どうすれば感情に取り込まれて自分を見失わず、しっかりと自分のプラスへの道を選べるのでしょうか?

 

言葉を自由に立てることで、生き方は自由に選べる

それに対しては明快に答えることができます。言葉をたてればよいのです。

「心も行動も、使う言葉についてゆく」と言う絶対法則が存在するのです。だからしっかりと言葉を選び言葉を立てればよいのです。決して心からの言葉でなくてもいい。立て続けているうち、心からの言葉にかわってゆきますよ。

 

『ありがとうございます』は過去を消し去り、そしてプラスパワーを心一杯に満たす言葉

ただ、事に遭遇したときに、潜在意識と言う過去に使った言葉、経験、思い等が全て一つ残らず、蓄積されている倉庫から、いろんな言葉や感情や思いが、湧き上がって来て、プラスの言葉を立てることを邪魔してきます。

過去に貯め続けたすさまじい量の言葉が信念となって、すごい勢いで吹き上がるのです。

その過去の蓄積を消す言葉が実は、真言である「ありがとうございます」なのです。感謝行によって見事に過去は消されます。

だから大丈夫、今日からあなたも、痛みはあっても苦しまない、痛みから喜びを見出す達人になれます。

もう達人になった仲間から、先日こんなメールが届きました。「不安があったお蔭で、今日まで生きてこられた。だから不安もプラス。不安という痛みがあったら、それが次に私の気づきやプラスに変わります。だから最近、変なんだけど、不安がおきるのが楽しみです」

 「ありがとうございます」は、感情反応に飲み込まれず、自由自在に人生をいきる為の魔法の言葉です。