2011年 3月号 「プラス思考で生きるには」

プラス思考で生きるには  

「楽天家であるには、意思を必要とする」というのは、元京都大学の
総長のお言葉です。
だから「プラス思考で生きるには、意思を必要とする」と言えます。
意思というのは、言葉によって作られるものですから、楽天家でいたいなら、プラス思考で生きたいなら、言葉を選ぶことから始めるべきなのです。
マイナス思考で悲観的な人生を生きるか、またプラス思考で楽天的な人生を歩むのかは、言葉を選ぶことによって決まる、つまり自分で選べるのです。

「性格だからしかたがない」とか「親が神経質だったから」等の言い訳をしないで、さっさと言葉を変えればいいのです。自分の使っている言葉に責任を持つことですね。
 「私はのろま」と言うのをやめて、「私はゆったりと暮らしているの」と言ってみましょう。「私は短気」と言うのをやめて「私は正義感が強くて、ハッキリとものが言えるの」と言ってみたらいかがでしょう。
 もちろん、短気で損をしたり、また人に迷惑をかけている事実もあるでしょう。でも今この瞬間は、「正義感により、相手にはっきりものを言っている」そこのところだけを表現している、つまり言語化しているのです。くりかえし言語化したことは、かならず実現していくのでしたね。短気でよく損をするところは言語化しなければ現実化してゆかないのです。いつもマイナス面を感じ、それを言語化してきたから、マイナス面が現実化されてきただけなのです。全てすべて言葉通りなのです。例外のない法則です。
プラスに言い換えてもやはり心の中では、短気でいやな自分にフォーカスしてしまう人は、自分が嫌いなところには意識を向けない、つまり言語化しないことです。

こんな実験をやってみてください。「今から5秒の間は絶対にカラスをイメージしない、カラスと言わないでください」と言われたらどうでしょうか?かえってイメージし、カラスという言葉を言ってしまったのではありませんか?でも、「今から5秒間カラスをイメージせず、カラスという言葉を使わずに真剣に『ありがとうございます』を唱え続けてください」と言われたらどうでしょう。その間きっとカラスは思い浮かべなかったのではないでしょうか。だからマイナスは一切言語化せずに、プラスだけを真剣に見つめてゆけばいいのです。
音感がいいところや、友達思いのところ、そして仕事では責任感が強いところ、お漬物を漬けるのが上手なところなどなど、たくさんのプラスを真剣に数えている間は、マイナスをすっかりと忘れているのですね。つまり「マイナスを言わない」と決意するより、プラスだけ言語化することにしっかりと意識を向けていると、結果としてマイナスを思わず楽天的に、プラス思考で生きていることができるのです。
だから、笑顔セラピーでは自分の良いところを100見つけるワークを真剣にやることが重要事項なのです。

最高のプラスの言葉は「ありがとうございます」です。「ありがとうございます」にフォーカスして言い続けていると、結果としてマイナスが浄化され、プラスだけの自分になっていくのです。

のさかれいこ