2014年2号 心は自由に変えられる

悩むとはマイナス感情との葛藤のこと、つまり起きたこと自体で悩んでいるのではなく、そのことをどうとらえるかによって起きる不安や怒り、動揺、嫉妬、傷ついたプライドなどの感情を処理しきれないことで辛くなり悩むのです。

 例えば、収入が少なくなって家計が苦しいと思う時、大抵の人は不安になったりイライラしたり自信をなくして、大きな問題を抱えます。しかしその収入では食べることができず、飢え死にした人はいるでしょうか?1万人以上の受講生の方の中にも友人の中にも、そんな方はいらっしゃいません。つまり収入の少ないこと自体が問題というより「能力がないからだ」とか「もっと減収になったら食べていけない」等の不安感情が辛いのです。

「痛みは避けられないけど、苦しみは選ぶことができる」という教えがあります。

そう、人生に心や体が痛い出来事は必ず起きますが、それを悩みや苦しみにするか、痛いという感情反応を乗り越え不動心で生きる、又はプラスに変えるかは自由に選べるのです。

 

 例えば、重篤な病気になると心や体の痛みがあります。その病気に対する不安や絶望感に取り込まれると、心はもちろん体も痛みをより強く感じる脳のメカニズムがあります。しかし病気になったことで、「病気であっても、輝いて生きられる」と気付いて自分を輝かせ、病気になる前より充実した人生を送る人もたくさんいらっしゃいます。私自身も元々、マイナス思考で不安神経症を患っていたのですが、離婚という大きな葛藤をきっかけに、自信も回復、天職に出会いプラス思考に変身できて、今とても幸せです。

 

 では、マイナス感情を乗り越えてさらに幸せになるにはどうすればいいのでしょうか?

それはプラスの言葉を選べばよい、つまり「言葉を立てる」のです。

実は「心は、使う言葉についてゆく」と言う絶対法則があります。だから起きたことの意味付けを、自分にプラスの言葉で説明するのです。実際心が強くプラス思考の人は常にプラス言葉で説明します。病気になっても「大丈夫さ。良い休養を与えられたんだ。」とか「左手でよかった。右手は自由だ。」とか「あのまま仕事を続けてたら大変だった。天が止めてくれた。方向転換のチャンスだ。」など。逆にマイナス思考でめげてしまう人は、「ああ、こんな病気になったら誰も相手にしてくれない。もうおしまいだ。」「なんて不運なんだ。きっと奴に追い越される。」などとマイナス用語で自分に説明します。

 プラスの説明上手になるためには、練習もできるし、説明を選ぶこともできます。人間は起きる出来事は選べなくても、幸せになる道を選ぶ自由が与えられているのです。人生は100%使った言葉通りになるからです。

 一番輝いた自分になれるパワフルな言葉は「ありがとうございます」。だからマイナスの出来事に遭遇したら「ありがとうチャンス」だと受け止め、しっかりと「ありがとうございます」を選び続けることが、最良の道なのです。おまけに「ありがとう」は心に貯まったマイナスの言葉を消して、心をプラスパワーで満たしてくれる魔法の言葉なのです。

のさかれいこ