2013年 3月号 無為自然の生き方が幸せへの道

『どうせ死ぬならがんがいい』という二人の著名な臨床医師(近藤誠先生、中村仁一先生)の本を読みました。ポイントは以下のような衝撃的な内容です。

「『癌は放っておくと増殖、転移、痛み死にいたる。癌になるとすぐ死ぬ』という悲惨なイメージは医療界のでっちあげ。大半の癌は、治療すると痛み苦しむが、治療しなければ痛まず安らかな自然死となる。また癌と共に長生きできるケースも多々ある。病院に寄り付かない人が長生きできる。

検診で病気を見つけて治療することで余計な苦しみを増やすことになる。」

 

私も「一生検診に行かない」と前から決めていたから心から納得、ますます決意が固まりました。

もちろん私は医療を全て拒否しているわけではなく、痛みを取ったり、病気で生活に不便があればそれを解決できる医療措置は受けます。著者は「癌を早期発見して措置しても延命や肉体的負担の軽減は無い」と医学上のデータや専門的見解をもとに、断言しておられます。

尊敬するA先生に勧められた本『精神科は今日もやりたい放題』は、精神科医内海聡先生による精神科医療の内部告発の本です。病院の収益優先のとんでもない医療措置が行われ、患者は苦しみ、そして医療費を膨大に膨らませている事が書かれています。また日本の精神科では、出されている異常に大量の薬の副作用のせいで、多くの奪われなくてよい命がいかに奪われているかが書かれています。

 

生きている以上、肉体の病気やけがは誰にでも起きるし、その結果全員いつかは死を迎えます。

その自然現象を最新の医療措置や薬を使い、管だらけにして延命する、また病気という自然現象に医療が挑戦し立ち向かうという試み自体が、大自然の摂理を乗り越えようとしているわけで限界があります。大自然を克服し乗り越えようと近代科学技術は発達し、いかにも乗り越えたと錯覚していた現代人ですが、決して命そのものや命の摂理を乗り越えることはできません。

私達の肉体や寿命は大自然そのもの、その大自然の声を良く聞くことが叡智を生み、より良く生きることではないでしょうか?不自然は不調和を生み、焦りや不安、苦しみを生みだすのですね。大自然に則った生き方、順流で生きると、とても安らぎ運気がアップし、健康で喜びにあふれて生きられます。与えられた命を感謝し大切に使い、日々喜んで生きることが無為自然という生き方であり、無為自然の中にのみ本物の安らぎや幸せがあるのではないでしょうか?

 

「ありがとうございます」の祈りの言霊は、無為自然な順流の生き方の叡智を心の奥底から呼びさまし、誰もが持っている自然治癒力、生命力、元気力を燃やす言霊です。

「ありがとうございます」があれば、心も体も無限の健康で一杯です。感謝行で、辛い症状がきれいに消えたという数多くある奇跡の事例の奥には、無限の健康力があるのです。

のさか れいこ

 

参考)『どうせ死ぬならがんがいい』宝島社新書 『精神科は今日もやりたい放題』三五館