2016年11月号 思えばなる

思えばなる

 もう20年以上前私は、「思えばなる、夢は実現する」という主旨のセミナーを実施していました。

そこで私自身も、60歳になった時、どんな暮らし方をしていたいか、その設計図を描きました。それは私のお城ともいえる仕事場とそこで果たしている私の未来像でした。

しかしその夢は、多分に自分の欲やプライドを形にしたものであると気付いて、もうその夢の実現をイメージし言葉にするという、夢実現のノウハウに基づいた実践をやめました。  そして20年以上経ってふと今住んでいるマンションの構造の部分部分に、その時にえがいたそのままが実現しているということに気づき、とても驚きました。

例えば、畳敷きの小上がりがあったり、薄型テレビの置かれたカウンター、そして外階段を上がれば娘夫婦の住まい、また窓からは六甲山系が見え、庭は緑豊かとえがいたのは、今マンションなので庭はありませんがベランダとその前の景色は緑一色なのです。こんな風に、完全にそのままではなくとも、部分部分がそっくり実現しているのです。そこはお客様の悩みを温かく包み込んで愛で溶かしてゆくという現代版駆け込み寺のような喫茶店で、美味しいコーヒーや季節の素材のお料理でもてなすということも、描いた通り実現している、というのは我が家で実施する感謝行セラピーの時、悩みを聞いて、お食事やコーヒをだしているのです。

 

思い描いたこと、言葉にしたこと、体験など、潜在意識に入ったものが、人生を創る

 昔イメージしたことなど、全く覚えてはいないつもりでしたが、潜在意識の中には残っていてそれが今の生活を創るひとこま分の材料となっているわけです。

 実は「昔思い描いたこと、昔ショックを受けたこと、昔怒ったこと、昔願ったこと、昔喜んだことなど全てが潜在意識の中にちゃんと畳みこまれていて、それが原材料となって現在の生活や出来事となって現れてる」これは絶対真実なのです。その事の気づいている人はほとんどいないだけで、気づいていてもいなくとも、全て思った通りになっているのです。

 例えば、「仕事がきつい、休みたい、でもずるはしたくない、人にとやかく批難されたくない」「仕事に責任を取るのは怖い、避けたい」と願っていると病気になり、ずるをしなくても休め誰からも非難はされない、また仕事を続けてその結果に責任を取ることを回避できるのです。無事、全ては願い通り、思い通り実現しているってわけです。

 

人生にマイナスの出来事を生じさせない、プラスだけの人生を生きる方法

 どんなに自信がありどんなにプラス思考の人であっても、「もし失敗したら・・・」と一抹の不安がよぎり、それを避けるために必死で努力するとか「自分は成功しているけど、逆にあの人は失敗している」と思う、「あの人は可哀想に、大変だなあ」というマイナスの思いや言葉が、人生に全く起きてこない人はいないでしょう。 そのマイナスの心理が思った通りに次の人生の現実をつくるのです。「だから、避けることはできません」と言うと身も蓋もないのですね。

 

 しかし、絶対プラスへの完璧な道が用意されているのです。

どんなマイナスの思いもマイナス言葉も、積み重なり相乗効果で大きなエネルギーとして潜在意識にプールされているトラウマも一気に消える言霊、それが真言と言われる言葉です。

 そして最高、最大の真言は「ありがとうございます」なのです。

ありがとうございます。