2016年4月号 繰り返しの法則

 春爛漫、日本列島に桜の花が咲き誇る美しい季節です。

春は必ず毎年訪れ、桜は例外なく咲いてくれます。そして次に葉桜になり実をつけ冬には葉も落とす、これを毎年繰り返します。これは、宇宙の現象は例外なく繰り返されるという、繰り返しの法則に基づいているのです。そして全ての人の人生も、幸不幸、好調と不調は繰り返します。

 ただ、自然現象と違うのは、人間には自由意志が与えられ、使う言葉を自由に選ぶことで、人生を選べるという点にあります。プラスの言葉を選ぶ人は、平和で嬉しいことが多く、逆に闘争的でマイナス思考で不安な人は、周りに集まる出来事も人も、怒りや不安になるような出来事や人と出会います。

 

誰の人生にも100%プラスとマイナスは繰り返し訪れる

繰り返しの法則と、運命の良し悪しを、例えとして図に現すと、右図のようになります。運の良い人の最悪地点よりも悪い人の最良地点の方が、さらにマイナスですね。このように客観的に、人生における条件や運気がプラスの人とマイナスの人が存在します。でも幸不幸はまた別問題なのです。

 プラス思考のビジネスマンA氏はプラスの時は年収100億、結婚もしてハッピー、マイナスの時は年収1億に減り離婚騒動、B氏はブルーテント生活で一人暮らし、仕事にありつけた日は1万円入り、マイナスの日はゼロでパンの耳を食べます。Aさんの状況とBさんのマイナスと、どっちがより不幸せか、ひょっとしたらA氏かもしれません。

また、Cさんはオリンピック選手で、好調の時には金メダルを取れましたが、最近は年齢のせいもあり、思うように記録を伸ばせず、焦りと不安感で眠れない日が続いています。Dさんは、万病を抱えて生きていて車椅子生活でしたが、手術で歩けるようになり歩けることが嬉しく、ありがたくて輝いて生きています。しかし今後、別の病の悪化で入院し苦しむこともありえます。

このように、運気条件が良くプラス思考であっても、やはり繰り返しの法則によって、マイナスになるわけです。もちろんプラス思考の人は、「ピンチはチャンス」と切り替え、また次のプラス状態に上がり、さらに運気アップを図れるでしょう。

プラスやマイナスの出来事の原因は、たいてい現実の中に見出すことが出来ます。病気の原因は医学で解明できますし、人間関係の良し悪しの原因もある程度推測できます。このようにわかりやすい直接の原因の影に隠れて、繰り返しの法則は見えなくなっているのです。また繰り返しのスパンが12年とも言われていて、12年は長いので余計に判明しません。

つまり、良い時ばかり、良い事だけの人生は決して無く、必ず繰り返します。なのに、好調と幸せを求めてひた走るのは、とてもむなしい努力だと言わざるを得ません。

 

永遠に幸せが続き、幸せ感がふくらんでいく生き方が厳然とある

それは絶対プラスの次元に暮らすことです。無条件の幸せをいつも実感し、決してマイナスはやってこない世界です。本心の自分、神なる自分、絶対プラスの自分として生きるのです。そんな世界が本当にあるなら、その世界に引越ししたいと思いませんか?確かに本当にあります。そして誰でもが自由に行けるのです。もう多くの仲間が無条件の幸せの中で暮らし始めています。

 実は、その世界こそが、本当の自分の故郷です。そして、本当の故郷で本心の自分を生きる為の呪文が「ありがとうございます」なのです。

のさか れいこ