2011年 8月号 「パラダイムシフト~祈りの時代」

「パラダイムシフト~祈りの時代」

 時代のキーワードは「祈り」
今、パラダイムシフト(考え方の大転換)が必要な時で、時代のキーワードは「祈り」のようです。
世界的に有名な経営コンサルタントであり、世の中に大きな影響力のあるオピニオンリーダーの船井幸雄氏の創設されたにんげんクラブのセミナーが横浜で9月に行われるのですが、日本の復興をテーマの講師の講演の案内文の中に、「祈り」という文字が多数あるのにびっくりし、時代を感じました。以下のような内容です。
・船井勝仁氏(船井幸雄氏のご子息)=祈りと実践行動による理想社会のひな型づくり…この世の中は私達の集合無意識が具現化したものであり、特に私利私欲をはなれた「祈り」の力は途方もなく大きなものがあります。 
・白鳥哲氏(映画監督、俳優)=祈りが世界を変える~明確な意識の力には現実を変える力がある…今欧米を中心に「祈り」の研究が大変盛んになって1200を超える研究事例があり、「祈り」が効く事を証明し始めています。
・柳瀬宏秀氏=マヤの預言から祈りのくにづくりへ

今、「祈り」とは宗教の中で信仰者が行うことととらえられています。しかし私達は手紙の最後に「幸せをお祈りしています」などと書き、日常会話でも「成功を祈ってるわ」等と言い、信仰していない人もお正月には初詣で手を合わせ祈ります。
つまり本来「祈り」と言うのは、生活の中にごく自然に存在していた普遍的な習慣であり、私達人間だけが出来る高度な意識の使い方であったのです。その昔、先住民族は、自分たちが生きていくのに必要な食べ物を大自然から得ると、大自然の営みへの感謝を祈りの中に込めて収穫祭として、大自然つまり神なる存在に感謝して奉納演奏し踊り歌う、その中に「祈り」がこめられていたのです。

 科学が証明する祈りの効果
そして、祈りに効果がある事も科学的に証明されてきています。白鳥氏が、ハーバード大学のハーバードベンソン博士の研究を紹介しています。祈りにより呼吸数や心拍数、そして二酸化炭素の排出量が抑制され、各種の病気に改善効果があるというのです。また、祈りが病気の改善に役立つという実験が、ランドルフバード博士らによりサンフランシスコ総合病院で行われ、正当性のある実験結果だとして医学会で認められています。 
誰もが天が動いていると信じていた昔、ガリレオガリレイやコペルニクスは「地が動いている」という真実を言いました。その時、誰が彼らの説を信じたでしょうか?信じるどころか、人心を惑わす悪魔だとして死刑を宣告されたのです。しかし今、地球が自転している事を知らない人はいないでしょう。このようにパラダイムをシフトする(変える)のは難しく勇気が必要なのです。しかし歴史の中で常識というパラダイムも大きく変わるのです。
今祈ることが、東北地方で被災され頑張っておられる方々に報いることです。そして自分や自分の縁者を救うのです。「祈り」によって新しいパラダイムがもたらされるのです。
ありがとうございます。

のさかれいこ