2014年10号 悟るととても楽ちん人生になる

空っぽ財布のヒラヒラ効果

禅に入門し天命を悟られた立花大敬先生は、空っぽ財布を持つよう勧められます。空っぽ財布とは、お店に行き必要な物があったらレジに行き、思い切って財布をあけます。すると空っぽだった財布の中に買い物の値段とぴったり同じお金が入っていて、支払うとまた空っぽになる。そしてまた必要な事が発生して財布をあけるとぴったりのお金が入っているという魔法の財布なのです。

 財布はいつでも空っぽなので軽いし、盗まれないよう気をつけなくてもいいし、頑張って稼いでお金を入れなくてよいので、とても楽ちんです。

 笑顔セラピストのIさんやNさんも、空っぽ財布の持ち主で、現実の経済状況は厳しい状態だけれど、なんら気に病むことなく呑気に暮らしていると、必要なお金が不思議といつもヒラヒラ舞い降りてきて、絶対お金に困らないという生活をしています。

 

空っぽ頭

 私もたまに空っぽ財布を持ちます。でも、空っぽ頭はいつも持っています。

私はセミナーの講師ですが、話し始めると言葉がどんどん湧いてきて、熱意にあふれて講話をし、知らないはずのことをどんどんしゃべりだします。気が小さい私は、一様の事は必死で勉強しました。しかし講座の場に立つと、勉強したレベルをはるかに超えた話ができます。昔はそんな状態を「あれで本当によかったのかな?」と不安に思っていました。しかし、結果的に講話の内容は完璧なほど正しいという事が、いつも後で解るのです。だから最近は自信を持って「口から出まかせ」、つまり口から出るに任せてお話ししています。講演の準備をばっちりとやると、空っぽ頭から知恵がわきません。準備をしない方が我を出さないですみ、命の宿った講話ができるのです。

 

感謝行で空っぽ財布や空っぽ頭を呼び出そう

 しかし、もっともっと命の根の深いお話しをして、皆さんに本物の幸せになっていただくために、私がしっかりと実践している事は感謝行です。するといつも頭は空っぽになっているらしくて、日常では人並みの事も出来ないアホな私が、講師業はちゃんと務まっていて、私以上に、私のセミナーを受けた受講生さんやお弟子さんたちが成長され、幸せ一杯の境地に達していかれます。

 「悟り」の世界では、ちょっとアホになり呑気にお任せの境地で生きると、いざ働き始めた時には、心や頭、体がものすごい勢いとスピードで働き始め、あっという間に仕事を成し遂げてしまうし、魔法力が出て奇跡さえ起こしてしまうのです。そして、普段は無条件に幸せ一杯、力の抜けたリラックス状態で呑気に暮らします。

生まれてきた人は全員、本質は悟っているのですね。悟っていない人は、この世に生まれてきません。現代人は自分の本質をすっかり忘れてしまい、頭をよくしようと勉強し、競争に勝って財布にたくさんのお金を入れようと頑張ります。しかし悟った自分、本当の自分は勝ち組になり上に立つのは嫌で、目立たないよう一番下に降りて人々を支えあげたいのです。だから、表面の自分の邪魔をしないように表には出てこれない状態なのです。

「ありがとうございます」は、そんな本当の自分を呼び出す魔法の呪文なのです。

のさかれいこ