2013年8月号 私達の本質は愛、愛に任せアホになろう

 イギリス中の問題児が集まっているという学校、サマーヒル・スクールの校長のニイル氏は生徒の事を「まるで小さな悪魔のようだった。世の中を呪い、破壊的でマナーも悪く、嘘はつくし、盗みも働く、あるいは癇癪持ちですぐキレる」と述べています。

 ところが入学して半年もたつと、子供たちは幸福で健康になり、悪いことは何もしなくなるのです。その間、先生達は一切の注意や叱責をせず、全面的にありのままの姿で受容し、自由を与えます。盗癖のある子に対しては、それを矯正しようとはせず、時には校長であるニイル氏が盗みに付き合ったり、破壊癖のある子と一緒に窓ガラスを割ったりするというから驚きます。そういう対処が有効な子は、父親の厳しい躾が恐怖感として定着して自己否定を起こしています。そんな子は必ず父親や神のイメージを校長に投影します。その校長が自分と一緒に盗みを働くことで、子供の心の中に恐怖の権威として存在し、自分らしくあることをブロックしていたトラウマが浄化され消えるのです。

ニイル氏の徳の高さと愛の深さに深く感動します。

サマーヒルの話から、人間の本質は絶対の愛であり神であるということが良く解ります。

 子供たちの中の愛を呼び起こす為に、先生の愛が必要なのです。サマーヒルの基本ポリシーは「子供たちが自分自身である自由を与えれば、ひとりでに立ち直っていく」というものです。愛とは絶対的な信頼と、ありのままのその子を受容し、自由を与えることです。盗癖があろうが、破壊的であろうが、関係なく信頼し受け入れるのです。

 経営手法としても、部下に自由を与え絶対信頼し、仕事は自由に自分で作るものだから、指導や指示命令をしないことで大成功している会社があります。出路雅明氏が率いる㈱ヒューマンフォーラムは会社のコンセプトが「ちょっとアホ」で、楽しむことが何より大事という会社です。また、ネッツトヨタ南国は、リーマンショック以来、苦戦が続く自動車業界の中で、突出した強い体質の会社を育て上げ、突出した業績を上げています。横田社長の方針は「教えないから人が育つ」で、一切のノルマを与えず、「私はアホだから社員にまかせる」と言っておられます。また山田氏の未来工業も指示命令、成果主義禁止です。

 『アホは神の望み』という本を、遺伝子の権威で農学博士の村上和雄先生が書いておられますが、「アホというのは我を出さず、本質(神、愛)に任せる」という事のようです。

愛の存在になる為に必要な事は、まずありのままの自分を絶対信頼する、そして自分の人生に起きてくる全てを一切否定せず受け入れることです。

そんな自分自身を呼び出す言霊が「ありがとうございます」であり、「私が私でありがとうございます」「あなたがあなたでありがとうございます」です。

のさか れいこ

★そのフレーズを歌詞にした曲「ありがとう、あなた」他のありがとうソングのCDが、バージョンアップしてリニューアル登場します。全編においてサブリミナル効果があり、非常に高波動の方の「ありがとうの祈り」が入っています。是非、毎日聴いて「ちょっとアホ」で幸せ一杯の自分になってください。